こんにちは、アユム [ @kot_book ] です。
先日、新宿にある紀伊國屋書店の洋書専門店に行ってきました。
ちょうど洋書セール開催中でして、ありえない安さで洋書が売られているのを目の当たりにしてテンション爆上がり。
とはいえ、調子に乗って買いすぎると積ん読の山になることは目に見えているのでここは慎重に吟味。
そのなかで買った1冊が手塚治虫のマンガでした。“The Book Of Human of Insects”(『人間昆虫記』)を読んだ感想をレビューしつつ、多読についても解説します。
結論:洋書多読にマンガはおすすめ!だけど…
最初に結論からいうと、洋書の多読にマンガは使えるなと思いました。
なぜなら、わからない英単語が出てきても、イラストを見ればなんとなく理解できるから。絵を見ることで、英文では理解できないところを補完できるわけですね。
と、偉そうに言っていますが、じつをいうと今回読んだ”The Book Of Human of Insects”は半分くらいまで読んで、結局投げることにしました(要するに挫折)。
洋書多読の鉄則として、「わからない本は投げる(途中でやめる)」というものがあります。その法則にもとづいて考えるのであれば、決してダメなことではありません。
▷ 洋書の読み方がわかる!洋書初心者におすすめしたい多読の入門書『英語多読』
ただ、今回読んでみた思ったのは、60〜70%の理解で読み進めていくと、やがてストーリーが掴めなくなる、ということです。
先日、Twitterでも以下のようにツイートしました。
今日も手塚治虫マンガの洋書を読んでました。が…
序盤は理解度60%くらいで読めてたけど、中盤あたりから内容が掴めなくなり、結局この本は投げることに…😫
残念だけど、洋書多読では通る道なので前向きに捉えます。もっと英語が読めるようになったら再挑戦したい😌#洋書 #洋書多読
— アユム / 毎日の洋書多読 (@kot_book) July 19, 2019
今日も手塚治虫マンガの洋書を読んでました。が…
序盤は理解度60%くらいで読めてたけど、中盤あたりから内容が掴めなくなり、結局この本は投げることに…😫
残念だけど、洋書多読では通る道なので前向きに捉えます。もっと英語が読めるようになったら再挑戦したい😌
当たり前といえば当たり前なんですが、洋書多読においては「返り読みはしない」や「辞書は引かない」というルールがあるので、それに従うと仕方がないところではあります。
かといって、じっくり辞書を引きながら読むのがいいか?と問われると、否定せざるを得ません。
まあ、結局のところ、まだ自分の英語レベルでは手塚治虫のマンガを洋書で読むのはむずかしかったわけです。
手塚治虫マンガの洋書でむずかしいと感じたところ
洋書を読めない理由は大きく分けて2つあります。
- ① 英単語がわからない
- ② 文法がわからない
当然といえば当然ですが、洋書が読めないのはこの2つの原因が大半を占めます。
今回、僕が”The Book Of Human of Insects”を挫折した理由は①「英単語がわからない」というものでした。
この作品は、文法自体は決してむずかしくありません。ただ、ところどころ出てくる知らない英単語が積み重なった結果、少しずつ物語の内容が理解できなくなってしまったというのが自分なりの分析です。
そして、もうひとつ。フォントが読みづらい、というのも大きな原因だと思います。

なかなか読みづらいフォント
この本は吹き出しで書かれているフォントがすべて手書き風になってまして、これが劇的に読みづらい。
ふだん、きれいなタイポグラフィで英語を読んでいる身からすると、これが洋書多読をするうえで大きな障害になりました。
これも、洋書をスラスラ読めるようになるために通る道だと思うので、慣れていくしかないですね。
洋書が読めなかった挫折経験は、次の本選びにつながる
結局マンガを読破できなかったけど、個人的にはけっこう良い体験をできたなと思っています。
なぜなら、今後読んでいく洋書を選ぶときの「選ぶ目」を養えたからです。
僕が洋書を選ぶときには、必ず中身を読んでから決めています。自分の英語力でも読めそうだな、と思った本を買っています。
たとえば立ち読みをして中身を確認する場合、たいていは最初から読み進めるわけです。最初のうちは60〜70%程度の理解でも、それなりに理解できちゃうんですよね。
だから、最初のほうだけ読んで、買っちゃう。
でも、家でじっくり読み進めると、当然ながら序盤だけで止まることはありません。中盤から終盤まで進むことになります。
結果的に、最初のほうは理解できたのに、途中から理解できなくなるという状況に陥るわけです。
ということは、立ち読みで最初のほうが読めても、途中から理解できなくなる可能性は高い。これを知らないと、せっかく洋書を買っても途中で投げることになりかねません。
もう一度言わせてもらうと、序盤が読めたからといって、その洋書が自分のレベルに合っているとは限らないということです。
これを知っているのと知らないのとでは、洋書を選びの良し悪しは大きく変わってくるでしょう。
この知見を得られたという意味で、途中で挫折したものの、”The Book Of Human of Insects”を読めたのはすごく良い経験だったと思います。
洋書多読でマンガを選ぶなら、知らない単語数を数えよう
洋書多読にマンガはおすすめです。ただし、自分の英語レベルに合っているかはよく検討したほうが失敗は少ないでしょう。
目安としては、知らない英単語が1ページに3つ以上あったらアウト、と考えてください。
文法が簡単だったとしても、その文章のなかで意味が理解できなければそれも同じことです。
僕の感覚ではありますが、途中で投げてしまう洋書はおおむね1ページあたりに知らない英単語が3つ以上あります。
これを1つの目安にすれば、洋書の本選びで失敗するリスクを減らせると思います。
とはいえ、洋書の本選びで失敗しても、それはそれで得られる経験があります。なにより、ダメなら他の本に手を出せばいいだけなので、洋書の多読は気軽にいきましょう。
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